肛門外科の診療内容
痔核、裂肛、痔瘻、肛門周囲膿瘍、脱肛、肛門狭窄、肛門ポリープ、肛門周囲炎、肛門掻痒症、毛巣洞、肛門癌、尖圭コンジローマ、スキンタッグ、肛門(痔)手術など
※季刊誌「こんにちは」に「痔のおはなしについて」も書かれています。
※季刊誌「こんにちは」に「痔のおはなしについて」も書かれています。
(2014年春号) (5250KB) |
肛門外科の対応疾患
1.診察前について
診察前には、できるだけ排便を済ませてください。便秘の方は、浣腸や下剤を使って無理に排便する必要はありません。
下痢になったり、自己浣腸のために粘膜を傷つけると、かえって診察の妨げとなりますので、便がたまっている場合は病院で浣腸いたします。朝食は普通にとってもかまいません。また、女性の場合生理中でも診察に差し支えありません。症状の強い時期に受診された方が、診断は容易です。
下痢になったり、自己浣腸のために粘膜を傷つけると、かえって診察の妨げとなりますので、便がたまっている場合は病院で浣腸いたします。朝食は普通にとってもかまいません。また、女性の場合生理中でも診察に差し支えありません。症状の強い時期に受診された方が、診断は容易です。
2.問診
診察で最初に行われるのは問診です。医師から直接病状を訊ねられますが、当院では、その前に問診表という用紙に今までの経過や症状などを記入していただきます。問診に正確に答えられるように、自分の症状を整理しておきましょう。
痛み | いつ痛むか、どのような痛みか。 |
出血 | いつ出血するか、色や量は。 |
脱出物 | 急に脱出したか、いつ脱出するか、脱出物は戻るか。 |
腫れ・痒み | どの部分か、程度は。 |
分泌物 | いつ、どこから、どのようなものか。 |
便通 | 回数、便の形や固さ、排便時間、残便感など。 |
3.診察
診察台に上がり、臀部のみ露出して診察を受けます。診察は、目で見る視診、指を肛門に入れて診る指診や、肛門鏡という器具を入れての診察があります。肛門に入れる指や器具には、局所麻酔のゼリーをつけて、傷などがある場合に痛みを和らげる工夫がされています。
肛門内に指や器具が入ったときに肛門に力を入れないようにすると、診察が容易です。
肛門内に指や器具が入ったときに肛門に力を入れないようにすると、診察が容易です。
4.診察時の体位 シムス体位
左下にして横向きに寝ます。膝は軽く曲げ、やや右足を強く曲げる体位です。陰部が露出しないので、羞恥心は少ないのですが右側の臀部を引き上げる必要があり、観察は砕石位と比べて難しいですが、この体位は、もっとも恥ずかしくないので、女性に行ってもらいます。欠点としては、おしりが大きい人や、肛門が深い人では肛門部が展開されないので、助手に臀部を引っ張ってもらう必要があります。
診察後、医師から病気についての説明があります。自分の病気の種類や治療方針など、不明な点は遠慮せずに確かめましょう。